平成28年度 総会・研修会

本会の平成28年度 総会・研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成28年4月13日(水)
  • 対象:本会会員
  • 総会:午後2時00分 ~ 2時50分
  • 研修会:午後3時00分 ~ 5時00分
  • 講師:鵜飼秀徳先生
  • 題名:「信仰消滅」 ~私たちが得るもの、失うもの~

※「私たち」というのは仏教者と大衆の両方です。

日経BP社記者『寺院消滅』の著者で、京都教区 正覚寺 副住職である

鵜飼秀徳先生にここ数年の間に都市型寺院が直面する次のような問題に

対して取材を踏まえ、寺院側にも一般檀信徒にも影響のある事を解説いただき、

また、問題提起をしていただきます。

1)『寺院消滅』で問題提起した地方寺院の現状(導入)
2)地方と都市部の寺院の(認識の)違い
3)イオン・アマゾン等の異業種が採算事業として参入した戦略・影響・法的問題、
全日本仏教会の主張。大衆はどちらの味方か。
4)厳しさを増す税務当局の目 赤坂のビル型納骨堂の課税問題から。
5)主に都市部の檀信徒の寺院(墓地)に対する認識
・転勤族の寺院に対する認識
(墓地の引越し…転勤同様に簡単に可能と認識)
・地方と東京の2つの墓地の維持問題
・集団就職した新規に墓地を取得希望する現在墓地を持たない層の墓地探し
・そもそも墓地を必要としない層の埋葬・散骨…等
・送骨の是非
6)今後予想される事態(問題提起)
7)以上を踏まえて、仏教者と大衆が「得るもの」「失うもの」の論点整理。

 

お問い合わせ:浄土宗東京教区布教師会事務局まで[URL]

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平成27年度 第2回研修会

本会の平成27年度 第2回研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成27年11月5日(木)
  • 時間:午後3時00分 ~ 5時00分
  • 会場:大本山 増上寺 慈雲閣 (開山堂) 1階
  • 対象:本会会員
  • 講師:西成活裕先生(東京大学 先端科学技術研究センター教授)
  • 題名:「渋滞緩和と利他行動」
  • 内容:TVや書籍で話題の「渋滞学」についてご講演いただきます。利己的な行動より、逆に利他的な行動で渋滞が軽減すとるいう仏教の心理にも通じる内容です。
  • 注意:今回の公演は先生のご要望により、録画・録音はお断りいたします。

西成先生のホームページ西成総研 [URL]

お問い合わせは、東京教区布教師会事務局まで [URL]

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平成27年度 第1回研修会報告

去る4月21日、大本山増上寺・慈雲閣において、平成27年度・総会ならびに研修会が開催されました。
まず、総会がおこなわれました。会員の皆様から貴重なご意見を頂きました。
つづいての研修会は、東京経済大学名誉教授・石丸晶子先生による「カトリック教会の法然上人」と題した講演です。
参加者は65名でした。
難行苦行の聖道門から易行の浄土門への道を切り開かれた法然上人の750年後に、同じみちを切り開いて生きたリジューの聖女テレジアについてのお話でした。途中、スライドを使いながらテレジアの生い立ちなどを説明して下さいました。
テレジアの言葉で印象に残ったのが「イエス様は天の国に行くただ1つの道を私にお示しになりました。その道とは父の腕に何の恐れもなくまどろむ幼子の委託です。聖書を手に取るとすべてが光に照らされ・・・自分が無に過ぎないことがわかります。ただ幼子のように神様のみ腕に自分をゆだねさえすればよいのです」という部分です。まさに、これは法然上人が私たちに説かれたお念仏の教えと一緒だと思いました。
石丸先生は、失礼ながら御年80才とは思えない、熱のこもった講演をしてくださいました。ありがとうございました。
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平成27年度 総会・研修会案内

本会の平成27年度 総会・研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成27年4月21日(火)
  • 対象:本会会員
  • 総会:午後3時00分 ~ 3時50分
  • 研修会:午後4時00分 ~ 5時30分
  • 講師:石丸晶子先生(東京経済大学名誉教授)
  • 題名:「カトリック教会の法然上人」

法然上人の念仏信仰と、カトリック教会で「現代最大の聖女・教会博士」、と称される

テレーズの信仰 とに響き合う、逆転の発想についてご講演いただきます。

 

お問い合わせ:浄土宗東京教区布教師会事務局まで[URL]

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平成26年度第2回 研修会報告

平成26年11月21日(金)に、当年度第2回目の研修会を開催いたしました。今回の研修会にはお二人の講師をお招き致しご講義をして頂きました。
はじめに、長野教区西光寺の寺庭婦人であられます竹澤環江先生に「絵解き「六道地獄絵」」というお題でお話し頂きました。竹澤先生は6幅の掛け軸をもって丁寧に絵解きをしてくださいました。掛け軸には、閻魔大王を中心に地獄の責め苦を受ける人々と獄卒の生々しい姿が描かれ、それらを指し示しながら流暢な語り口で進められる絵解きは、見る者を瞬く間にその世界の中へと吸い込んでいくようでした。絵図の最後には、お念仏の功徳によって極楽浄土へ迎えられていく様子が描かれております。どのような地獄絵においても、最後には阿弥陀様が現れ、衆生をお救いくださる様子が描かれているのだそうです。とはいえ、このような地獄には堕ちたくない、そのために日々善行を修して過ごさなければならない、そういった心を育てることが地獄絵の意図であることを解説くださいました。字が読めない人々が多かった頃の貴重な説教としての絵解きに対し改めて注目し、仏教への導入教材としてはもちろん、子供達に対する情操教育の一環としての新たなる価値を力説されておられました。
つぎにご講義くださいましたのは長野教区正満寺の和田典善先生で、「地獄の解き方~往生要集より~」と題してお話し頂きました。先生は主に以下のような点を中心にお話しくださいました。

  1. 竹澤先生もおっしゃっておられたが、地獄に関する物語は昨今たいへん注目されており、2012年には地獄の絵本が累計11万部も販売されるに至った。これはしつけとして地獄の絵本に高い評価が下されたことによる。
  2. 地獄の描写は書記教典から徐々に整備・増広され、内容的に豊富になっていったものと考えられる。また、十王思想についてはかなり時代が下ってから説かれるようになったものであり『十王経』にみることができる。
  3. 『往生要集』に解かれている地獄の様子は『正法念処経』を基にしたものであるが、必ずしもすべてを引用したわけではなく、源信によって選び取られている。
  4. 源信は当時の叡山の堕落した状況を鑑み、戒めの思いもあって地獄をといたと思われる。また、西方極楽浄土が四方立相の世界であるならば、地獄を含む六道もまた有相の世界であるという考えもあったのではないか。
  5. 人は何を恐れ、何を求めて、この地獄・極楽を語り継いできたか今一度考える必要性があるのではないか。地獄の様相はその残忍さばかりが目立つが、地獄へ堕ちる要件は、他でもない前世において人間が犯している罪の報いであると言うことをわすれてはならない。

以上のように、地獄という問題に改めて注目し、その重要性について改めて理解を深める上で非常に参考となるお話しの数々に、参加された方々も熱心に耳を傾けておられました。

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平成26年度 第2回研修会案内

本会の平成26年度 第2回研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成26年11月21日(金)
  • 時間:午後3時00分 ~ 5時00分
  • 会場:大本山 増上寺 慈雲閣 (開山堂) 1階
  • 対象:本会会員/聴講可(会費:¥1,000)
  • 講師:長野教区 西光寺 寺庭婦人 竹澤環江先生
  • 題名:絵解き実演「六道地獄絵」
  • 講師:長野教区 正満寺 副住職 和田典善先生
  • 題名:「地獄の説き方 ~ 往生要集より ~」

お問い合わせは、東京教区布教師会事務局まで[URL]

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平成26年度 第1回研修会報告

平成26年4月16日(水)、総会にあわせて研修会が開催されました。今回は「節談―日本語修辞のテクニック―」と題して浄土真宗本願寺派布教使・節談説教者谷口璽照先生にお話し頂きました。

先生のお話は主に以下のような内容について詳説してくださいました。

1,お説教の源流は平安時代にさかのぼり、澄憲や聖覚が家元のような存在であった。とくに安居院法印聖覚によって大成されたので、安居院流と呼ばれている。聖覚は天台宗の僧侶であったが、後に浄土宗に帰依したため、天台宗の声明の影響を受けながら、浄土宗、浄土真宗へと継承されていった。

2,節談説教の特徴は「伏見の酒は美味い(ふしみのさけはうまい)」という言葉によって表現される。「ふ」は節や抑揚、「し」は修辞学、「み」は身振り手振り、「の」は咽(声)、「さ」は讃題、「け」は結勧(ラストの七五調によるセリ弁)、「は」は笑い、「う」は受け念仏、「ま」は松原泰道和尚の布教テクニック、「い」は勢い。これらが節談をする上で重要な要素となっている。

以上の内容を踏まえた上で、節談をする際は聖典を持ち歩かずに暗誦しなければならない苦労を語ってくださいました。それは単に覚えておくことばかりではなく、聴衆の様子によって内容や語り口を選択していかなければならないのだそうです。随所に節談の実演も交えたお話しは大変興味深いものでした。

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平成26年度 総会・研修会案内

本会の平成26年度 総会・研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成26年4月16日(水)
  • 対象:本会会員
  • 総会:午後3時00分 ~ 3時50分
  • 研修会:午後4時00分 ~ 6時00分
  • 講師:谷口璽照先生(節談説教者・浄土真宗本願寺派布教使)
  • 題名:「節談 ~ 日本語の修辞テクニック ~」

お問い合わせ:浄土宗東京教区布教師会事務局まで[URL]

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平成25年度 第1回研修会報告

平成25427()に、当会の研修会を開催いたしました。講師には、大阪教区生玉組の圓通寺副住職で、知恩院宗学研究所の嘱託研究員をされております安達俊栄先生をお招きし、「追善回向の根拠と伝え方」という題でご講義をして頂きました。

教義面からすると、往生を遂げた人に対して追善回向は不要ですが、往生していない場合を考え、私たちは葬儀、中陰、法要などを行うことになります。このような追善回向についての根拠、前提を提示した上で、伝えていく上での基本姿勢などをわかりやすくご説明くださいました。先生がお話しくださったことの要点は以下の通りです。

1,あくまで自らの念仏によって自らの往生を目指すというのが基本ではあるものの、檀信徒の多くが先祖供養のための念仏を称えている。そのような先祖供養の念仏を入り口として、本来の念仏へ導いていくことが肝要。

2,たとえ亡者を救おうとする場合でも、追善回向ではなく、還相回向の方が望ましい。

3,追善回向に言及した法然上人の法語はわずかにふたつ。これが史料として確かなものだとすれば、法然上人も追善回向の念仏を認めていたことになる。

最後に、法話の際にどのように伝えるか、通夜、中陰、年忌法要を想定して実際に法話をしてくださいました。目指すは回向の念仏から、自らの往生の念仏へのシフトということです。具体的に先生は、通夜において回向の話をし、年忌法要では自分の往生のための話をすることでそのように仕向けることを提案されていました。

時間の関係で質問の時間はございませんでしたが、大変貴重なお話を聞くことができました。

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平成25年度 総会・研修会開催案内

本会の平成25年度 総会・研修会を下記の日程にて開催いたします。

  • 日付:平成25年4月27日(土)
  • 対象:本会会員
  • 総会:午後3時00分 ~ 3時50分
  • 研修会:午後4時00分 ~ 6時00分
  • 講師:安達 俊英先生(知恩院宗学研究所 嘱託研究員・大阪教区生玉組 圓通寺副住職)
  • 題名:「追善回向の根拠と伝え方」

お問い合わせ:浄土宗東京教区布教師会事務局まで[URL]

安達俊英先生※ 当初、先生の肩書きを住職と記載しておりましたが、副住職でした。お詫びをして訂正いたします

 

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