2011 年 2 月 のアーカイブ

「仏教成人大学」特別講演会

2011 年 2 月 23 日

koshu

  2月23日・24日
  13:00~16:30 

  場所:大本山増上寺三縁ホール
  受講料:無料
  約200名の皆さまにご参加をいただきました。
  ありがとうございました。  

 

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第1日目 2月23日(水)
13:00~開講式
13:15~14:45 第1講 「人間法然」 
domon
講師:童門冬二先生
(作家・法然上人をたたえる会会員)
 『The 法然』浄土宗報恩明照会)にて
「人間法然」を連載中。 
協力:浄土宗東京教区布教師会
 
14:45~15:00 休憩

15:00~16:30 第2講 「法然上人といのちの感受性」 
ishimaru講師:石丸晶子先生
(国文学者・東京経済大学名誉教授
法然上人をたたえる会会員)
 『月刊 浄土』法然上人鑚仰会)にて
「法然上人をめぐる人々」を連載中。
協力:浄土宗東京教区寺庭婦人会

第2日目 2月24日(木)
13:00~14:30  第3講 
tanaka 「防災シリーズ⑥「大震災に向けて
 ~帰宅困難者について」
  講師:田中真人先生(日本赤十字社
     東京都支部 救護課)
 

 

 14:30~14:45 休憩

14:45~16:15  第4講  
kanazawa
 「ダウン症 金澤翔子 いのちと書」
  講師:
 書道実演 金澤翔子先生(書家) 
 講  演 金澤泰子先生(書家)
協力:浄土宗東京教区児童教化連盟
著書:『天使がこの世に降り立てば
      ダウン症の書家・金澤翔子を育てた母の日記

天使の正体 ダウン症の書家・金澤翔子の物語』(かまくら春秋社)
愛にはじまる ダウン症の女流書家と母の20年』(ビジネス社)
16:15~16:30 閉講式

今月の法話(2月)

2011 年 2 月 1 日

oono

 

  「真面目に生きる」

 

  大野逸雄(浅草組 天嶽院)
   

 
 最近、学生の頃に読んだ本をまた読んでみようと思ってその本を読み返してみました。夏目漱石の『こころ』という本です。きっかけは東京大学大学院教授の姜尚中(カンサンジュン)先生の『悩む力』という本に、『こころ』の文中の“真面目に生きる”ということを抜粋して書いてあったからです。姜先生は一九五〇年生まれですので丁度還暦を迎える歳だと思います。
 私も九州出身で先生も熊本出身の在日ということをはっきり言っておられるので、あの当時の在日の人達は田舎で随分いじめられたのではないかと想像することが出来ます。親からは在日の子として真面目に一生懸命生きろと強く教えを受けてきたと思います。
 その『こころ』は一人の大学生が夏の鎌倉の海で「先生」と呼ぶ人と出会う所から始まります。そして「先生と私」の項のところに、人間嫌いの先生に「真面目に人生から教訓を受けたい」と先生を問い詰める下りがあります。
 「あなたは本当に真面目なんですか」と先生が念を押した。「私は過去の因果で、人を疑りつけている。だから実はあなたも疑っている。しかしどうもあなただけは疑りたくない。あなたは疑るにはあまりに単純すぎるようだ。私は死ぬ前にたった一人で好いから、他(ひと)を信用して死にたいと思っている。あなたはそのたった一人になれますか。なってくれますか。あなたははらの底から真面目ですか。」「もし私の命が真面目なものなら、私の今いった事も真面目です」…という文章なのですが、私たちはこの真面目という言葉を現代ではややもすれば、妙に堅物的な人間、柔軟性のない人に当て嵌めて使ってしまいがちです。姜先生はこの短い文章を見逃さずに真面目ということをずっと通して来られたと推測することが出来ます。物事の一つ一つを真面目に取り組み、真面目に行動するという事が如何に難しいかを改めて感じてしまいます。
 朝起きてからの仕事、趣味、遊びなど一つ一つの行動を真面目に真剣に取り組んでいるかと自問自答していくと真面目に生きるという事が本当に大変な事だということが分かります。往々にしてやっつけ仕事の様に簡単に済ませてしまっている自分を見る事が出来るのではないでしょうか。
 私達が常に称えるお念仏にしても一声一声本当に極楽に往生させて下さいという気持ちを込めて真面目にお念仏をする。
 法然上人も「但し三心四修と申すことの候は皆決定して南無阿弥陀仏にて往生するぞと思ううちにこもり候なり」と真面目に極楽往生の気持ちを込めてお念仏する事の大切さをお示し下さっています。今からでも遅くはありません。日々の一つ一つの行動が真面目に出来ているか反省をしながら送りたいものです。合掌

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