去る4月21日、大本山増上寺・慈雲閣において、平成27年度・総会ならびに研修会が開催されました。
まず、総会がおこなわれました。会員の皆様から貴重なご意見を頂きました。
つづいての研修会は、東京経済大学名誉教授・石丸晶子先生による「カトリック教会の法然上人」と題した講演です。
参加者は65名でした。
難行苦行の聖道門から易行の浄土門への道を切り開かれた法然上人の750年後に、同じみちを切り開いて生きたリジューの聖女テレジアについてのお話でした。途中、スライドを使いながらテレジアの生い立ちなどを説明して下さいました。
テレジアの言葉で印象に残ったのが「イエス様は天の国に行くただ1つの道を私にお示しになりました。その道とは父の腕に何の恐れもなくまどろむ幼子の委託です。聖書を手に取るとすべてが光に照らされ・・・自分が無に過ぎないことがわかります。ただ幼子のように神様のみ腕に自分をゆだねさえすればよいのです」という部分です。まさに、これは法然上人が私たちに説かれたお念仏の教えと一緒だと思いました。
石丸先生は、失礼ながら御年80才とは思えない、熱のこもった講演をしてくださいました。ありがとうございました。