浄土宗東京教区教化団

ご挨拶

社会の変化に想うこと

浄土宗東京教区 教区長髙橋 誠実(無量寺)

 近年の社会状況の変化は目まぐるしいものがございます。

 その一つに、首都圏において、呼び寄せ高齢者が増えているという現象があります。就職で上京され、そのまま住み続けた結果、地方に残してきた親御さんを近くに呼び寄せるということであります。殊に、お一人きりになられた親御さんの場合は切実で、察して余りあるものがございます。

 そのような中で一番の心配事は、新しい土地、生活に慣れるかということと、離れてしまう故郷に残してきたご先祖様や愛しい亡き方のお遺骨のことでしょう。しかし、どんなに離れていても、いつでも、どこにいても、無量の功徳である南無阿弥陀仏とお称えすることで、極楽浄土にいらっしゃる亡き方の菩提を弔うことができるということを心に、日々の生活を送っていただければ、この上ないご供養となるはずであります。

 新しい生活で色々なことがあろうと思いますが、それを受け止め、お念仏を通した生活をお送りいただくことで、慈しみが芽生え、やがては極楽浄土に往生することができるのです。